ミケです。
インデックス投信というテーマでもう4回目です。
ちょっと長いですよね?
ごめんなさい。でもインデックス投信の長期投資については是非とも話しておきたいんです。
今日は分配金です。
分配金
投資をしたことはないけど、保険なら入ってる、っていう方は多いのではないでしょうか?
保険にも分配金ってありますよね?
株式には同じようなものとして、配当金というものがあります。
配当金は企業が経営活動によって利益を出して、株主に分配するお金。
分配金はファンドが株主となって配当金をもらったり、株式や債券を売買して、利益を出しファンドの持ち主(受益者)、つまり顧客に分配するお金です。
通常、利益から支出するものなので損失を出した期間には分配金はでません。
ですが、毎月出しますよ~。お小遣いにどうですか~?と言って売り出した投信があります。
毎月分配型投信と呼ばれるものです。
その昔、投資をしながらお小遣いがもらえる、という証券会社や銀行等の売り文句で毎月分配型投信が飛ぶように売れました。
ですが、景況が変化し、不況になって普段見なかった運用報告書を見ると元本(元々出したお金)が半分に減っている!なんてことが次々に起こったんですね。
これに加えて、長期投資を目指すはずのものが半年や1ヵ月で他の商品に乗り換えられて(中には生命保険も含まれていました)、どんどん投資資金が減っていく、なんていうことも起きました。
元はといえば金融機関のセールスが顧客のお金目当てに始めたこと。
当然金融庁の逆鱗に触れ、お咎めを受けることになったのですが、被害に遭われた方々の大半は泣き寝入りになったのではないでしょうか?
全然顧客のことを考えていませんよね?
しくみ
毎月分配型投信は随時募集しているものなので(オープン型といいます)、景況によって高かったり安かったりしますが、分配金は一定額毎月出します、というのが建前です。
ここに、ん?と疑問に思った方は正解です。
ー好景気の時、15,000円で買った投信が1ヵ月後の評価額は14,000円でした。
この時の分配金は100円でした。
おかしいですね?
損が出ているのに、分配金が出るなんて。
ーそれはファンドの責任で別勘定で出してるんだろう?
ちがいます。
買った時に出したお金を返しているだけなんです。
以前はこの分配金のことを「特別分配金」といっていましたが、上のような誤解を招くので「元本払戻金」というよう是正されました。
投資をするお金は投資だけに専念してもらうのが本筋だと思います。
投資で増えたお金はそのまま投資に回す。
それが複利という仕組みです。
インデックス投信は元々長期投資用のものなので、最初から無分配(再投資)のものも多いと思いますが、選択するものだったら迷わず再投資を選んでください。
そして、つみたてNISAの制限には「毎月分配ではない」ものと明記されています。
もうちょっと続きます。