ミケです。
今年も最後の月になりましたね。
ここでちょっと実務的なお話です。
特定口座とは株式や投信、債券を保有するために開く口座のことです。
この特定口座で取引をすると
自動的に税金の計算をしてくれて、
確定申告の手間が楽になったり、行かなくて済むというものです。
この他に一般口座というものもありますが、
一般口座にしておくメリットは見当たりません。
特定口座は自動的に税金をひかれるんなら、
ひかれない一般口座の方がいいじゃないか!
と思っている方。
やめた方がいいです。
一般口座で買うということは、売ったときに
税務署から
いくらで買ったのか、
利益が出てないのか、
聞かれたら
自分で証明しなければならない、ということです。
証明できなかったら
売った金額の95%が利益として税金を納めることになります。
100万円で売ったら95%の95万円が利益となり、
その20.315%、約20万円を納めなくてはなりません。
例え、損をしていてもです。
今は売った時点で取引があった証券会社等から
金額の多寡に関わらず
税務署に支払調書が報告されます。
国税庁の目は年々死角がなくなっています。
何年も経ってお尋ねが来た、という場合、
延滞税等も納めることになると思います。
これが相続財産になったらどうしますか?
証明は受け継いだ相続人がしなくてはなりません。
領収書等はとってありますか?
お父さんの株はいつ買ったか、知っていますか?
売るに売れない状況が容易に連想されます。
特定口座に入っていれば、そんな心配はありません。
相続があってもちゃんと買った値段が引き継がれます。
特定口座は複雑な税制から私たちを守るためにある
と考えていいのではないでしょうか。
今回はちょっと怖い話をしてしまいましたが、
今度はいい面もお話しします。
ちなみに、今持っている一般口座の株式等を
特定口座に入れることはできません。
買うときにしか選択できないのです。