ミケです。
またしばらく行くと、今度は折り畳みのミニサイクル。
学校指定のジャージみたいなズボンを履いた青年が立ち漕ぎしている。
ミニサイクルにしてはスピードが出ているのと、ちょっと小太りだったのでダイエットかな?
もちろんこんなのに関わってはいられないので、さっさと躱す。
陽も大分傾いてきた頃、ようやく現れたロードバイク乗り2人。
装備も完璧な赤いウェアの兄ちゃんと、バイクは古いがきちんと整備はされていて、ハーフのカーゴパンツにメットではなくキャップのおっちゃん。
この赤い人は間違いなく早いです。
どぞどぞと道を譲る私(笑)
敵いっこありません。
トレイン組んできたのかしら?
それにしてはカッコが違いすぎる・・・
店の主人のおっちゃんが赤い人の調整後の調子を見てるとか?
おっちゃんはそんなラフな感じ。
50m位離れて後を付いていきましたが、交差点で赤い人は左へ曲がり、おっちゃんは手を振り、声をかけたようでした。
どういう関係だったのか。
おっちゃんの後を付いていき、おっちゃんは右へ。
それから単独行が続きます。
道が登っていき、遮音壁が見えてきた。
これは進んじゃいけない道だ。
とーいさんが横に下道があると言っていたっけ。
あれか。
細い道へと進む。
車止めがある。
なんの疑問も抱かず侵入。
しばらくは遮音壁と平行して道が続いていたが、やがて道だけが左に曲がり、川が見えてきた。
行きたい方向には歩行者専用道路の車止め。
逆方向にしか道はない。
どうやら道を間違ったようだ。
太い道に出てから、スマホを出して居場所を確認。
国道から大分外れている。
ここからは・・・
ここを真っ直ぐでいいのか。
じきに国道の標識が見え、無事合流。
すでに黄昏時だ。
半分位きたのだろうか?
足が疲れてきて、信号機で停まるのが億劫になってきた。
ギアを入れる腕もパンパンになってきている。
そういえば、信号機間の距離もかなり狭まっている。
無心で回していると、東京まで20㎞の標識。
もう陽は沈み、スピードを出すのが怖い。
車列の灯りが頼りだ。
そこに一台、私と同じようなスタイルのロードバイク乗りが出現。
多分あちらの方が性能は上だがヴィンディングではない。
お供させてもらおう。
スリップストリームには入れなかったが(迷惑行為だからやめましょう)、彼をペースメーカーとして後を付いていく。
大分楽ができた。
そうして彼もどこかへ行ってしまった。
ふと気付くと標識が都内の地名に変わっていた。
