ミケです。
今年もあと僅か。
皆さんはこの一年間いかがでしたか?
事業は順調でしたか?
思っている人とうまく付き合えましたか?
狙っていた資格は取れましたか?
新しいことは始められましたか?
これらの質問に明るく答えられた方は素晴らしいですね。
羨ましい限りです。
口ごもっちゃった方、来年が、いえ、明日が、いえ、これからがあります。
サンクコストという言葉をご存じですか?
日本語で埋没費用といいます。
サンクコスト
事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと。
Wikipediaではこのように説明しています。
経済学の言葉です。
つまり、もはや回収することが不可能な費用のことです。
会計学では簡単に損失といったりしますが。
このサンクコストを切り取って、考えないようにすることが経済学ではよいとされています。
これはどんな場面でも有用だと考えます。
例えば上で質問したことなんかそうですよね。
古い話ですが、リーマンショックの直後。
あらゆるものの価値が暴落しました。
わかりやすいものは株や投信等の金融商品です。
価値の半分以上が吹き飛びました。
あのとき、それらを持っていた人たちはどう行動したでしょうか?
色々な考えがあり、様々に対応されたと思います。
反射的に大損を出しながら、売却して市場から撤退した人。
市場に残って、商品を買い換えたり、買い増したりした人。
含み損を抱えながら、売ることも出来ずに塩漬けにした人。
やはり最後のパターンが多かったようです。
サンクコスト、つまり下落前の価値が頭にこびりついて、価値の回復を待ってしまったのです。
当時、毎月配分型の投信が人気でした。
それが傷を更に深くしました。
以前説明しましたが、毎月分配型の投信は損を出しても分配金がでる金融商品です。
その原資はファンド自身です。
ファンドは自分の体を削って分配するわけです。
こんな商品がショック前の価値に回復するはずもありません。
毎月分配型投信は10年以上経った今も当時のまま低迷している商品が多いのです。
商品の選択が正しかったのなら、そのままにしておいてもよかったのかもしれません。
しかし、もし、毎月分配型投信や優良とはいえない株式等を持っていたら、すぐに見直すべきだったのです。
インデックス投信等は優良な株式と共に順調に回復しています。
大切なことは過去の栄光に引きずられず
どれだけがんばったかにも影響されず
これまでだらだらと続けていたことを潔くやめ
今ある資金や労力でより高い効果を狙える選択肢を選ぶことです。
そうすれば新しい道も見えてくるはず…です。
私が言っても説得力ないですけどね(笑)