ミケです。
投資をしていれば損をすることもありますよね。
以前、特定口座の話の中で触れましたが
年間の取引で出た損益は通算することができます。
年初の取引で譲渡益が出ていても
次の取引で損失が出ていたら相殺できるということです。
その反対で損失を出したら、その損失の分だけ譲渡益が消せるということで
年内に他の含み益が出ている株式等を売って
譲渡益を実現してしまおうという人もいます。
とはいっても、上場株式等の損益は上場株式等の損益とだけ通算ができる、という話になります。
FXで出した損益は株式等による所得とは区分が違いますので、通算できません。
“上場株式等”と“一般株式等”
国税庁のHPでは“上場株式等”と“一般株式等”という言葉が出てきます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1463.htm
上場株式等とは、早い話が取引所に上場している株式をはじめ、公社債や投信のことです。
大まかに、証券会社で扱っている証券はほとんど上場株式等と考えてよく
特定口座で取引できる証券はみんな上場株式等です。
一般株式等とは、それ以外の証券です。
例えば、未上場株式であったり、
少数または特定の人間や法人にしか売り出していない株式や債券等がそうですね。
心配な方は販売者にお問い合わせください。
特定口座
以前説明した特定口座で全ての取引を済ませているなら
年間取引についてはなんの心配もいりません。
自動的に通算してくれます。
ただし、限界もあります。
複数の特定口座をお持ちでそれぞれの損益を通算したいと思ったり
損失が出てしまい、1年のうちに相殺できるような(利益の出る)取引が出来ずに年を跨いでしまったり
したときは確定申告をしなければ通算できません。
って、年を跨いでも損益を相殺できる場合があるんです。
正しくは繰越控除といいます。
それは譲渡益より譲渡損失が大きい場合に限られます。
次回、繰越控除についてお話ししますが、気になる方はこちらをどうぞ。⬇
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1474.htm
※ここでは一般的な解釈について説明しています。詳しくは税理士、または税務署にお問い合わせください。