ミケです。
この間、年末調整のことを書きました。
ですが、年末調整の内容について何にも触れていなかったので、今回は年末調整の仕組みについて説明してみようと思います。
税金の払い方は収入の種類や金額によって違いますから、一概にどう、ということはいえませんが、一般的なサラリーマンを例に話していきます。
一般的なサラリーマンとは一ヵ所の会社等から給与をもらっており、他の収入がないという人です。
あとは給与が年収2,000万円を越える人は年末調整ではなく、確定申告をしなければなりません。
サラリーマンで副業している人でも年収20万円以下だと申告不要になるとか規定はあるんですが、細かいので気になる人は下のリンクでどうぞ。
http://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm
まず、会社に勤めている人で税金について気にしている人ってあんまりいませんよね。
それは会社が税金の支払いを代行しているからです。
実は毎月給料から天引きされて、その都度税務署に納められています(源泉徴収といいます)。
毎月納められる金額は実際にもらう給料の何割か、ではなく毎月の給料(定額)と源泉徴収税額表という書面と扶養している家族の人数を照らし合わせて決められます。
月給25万円で1人扶養していたらいくらの税金、みたいなことです。
当然、実際にもらえる給料には残業代やインセンティブ等が付きますから、はじめに決められた給料とは違ってきます。
毎月納められる税金はいわば税金の前払い的なものです。
実際の税金は給与所得※に税率を掛けて算出します。
ですから12月が終わった時点で前払いした金額を精算して、実際の税額をおさめなくてはなりません。
それが年末調整というわけです。
そこで年中に払いすぎていた人は還付されますし、不足していた人は余計に納めなければならなくなります。
※給与所得とは実際にもらえた給料の合計額から給与所得控除や基礎控除、その他にも配偶者控除、社会保険料控除、生命保険料控除等が差し引かれたものをいいます(給与所得しかない場合です)。