ユカリ(15)

ミケです。

一筆書いてもらうよ?

頷くと

「なんて書けばいい?」

とユカリは言った。

本名と住所、年齢と額面等、金銭消費貸借契約に必要な項目を入れた文書を作成する。

返済方法には通り一遍の文言を書かせる。

“毎月の返済額を支払わなかったら、一晩ミケに従う”

などと、今のひととき融資みたいなことを書かせようとは思わなかった。

それは公序良俗違反であって、契約自体が無効になるからだ。

なるべく普通の借用書にしたかった。

どんな場合でも有効に回収ができるように。

しかし、ここで重大なことを見逃していた。

有効に回収する手段を使う勇気や気力を私が持ち合わせていなかった。

それらを持ち合わせていなければ、借用書は単なる紙切れでしかない。

月にこれぐらいだったら払えるだろうと、生ぬるい考えで月1回の返済額も設定してしまった。

ユカリの本名もこの時初めて知った。

住所は保険証の住所と現在の住所を書いてもらった。

現住所にはこれから確認しに行くつもりだった。

書き終わったようだ。

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投稿者: mikenojo

♂貧乏サラリーマン。 身体障がい者。

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4件のコメント

  1. この借用書、残念ながら結局相手に
    お金が無ければ無効になりますよ・・・。
    僕も100万貸して借用書書かせましたが
    無駄でしたから・・・。

    1. ソイさん。
      こんばんは。

      ダメー!
      ネタバレ禁止(笑)

      まぁ冗談はさておき。
      そうなんですよね。
      相手が無資力の場合、素人は何にもできないんですよね。

      ソイさんのように100万も貸した場合はそれなりの報酬を払えば、誰か動いてくれるような気もしますが。

      法的には、現金がないことがすぐに無効にはならないと思います。

      働いているのなら、差し押さえてそこから返済も可能ですよね。
      素人には差し押さえなんて到底無理ですが。

      当時の私は性善説に立っていたんです。
      借りたら返す。
      当たり前のこっちゃ、とミナミの帝王銀ちゃんも言ってます。

      相手はソープ嬢。
      月に1万円位いつでも返済できるだろうと思ったのです。

    1. ソイさん。
      こんばんは。

      謝らないでくださ~い(笑)

      誰にでもわかるオチですからね(笑)

      次回17は書く時間が取りにくいのでちょっとお待ちを~

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