ミケです。
20年前といえば、ミケが早いことに悩んでいた頃でした。
少しでも長くもたせようと登楼の日には必ず朝起きて1回、家を出る前に1回、抜くのを習慣としていました。
それでもその効果は薄く、悉く瞬殺されてしまうのです。
これでは女性を満足させることはできない、とネコの悩みは出口のない迷宮を彷徨うのです。
そしてこの日も恒例の儀式を済ませ登楼しましたが―

動きを止められたユカリは不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
私はそんな彼女を見つめ返し
ねぇ、交代できる?
と聞いてみた。
「いいですよ~」
ニッコリ笑うと分身を抜き、狭いベッドで上下入れ替わる。
ユカリを見つめ、私が顔を近付けると彼女の大きな瞳は閉じられた。
その薄い唇にそっとキスをすると彼女も反応して口を少し開けて舌を出す。
舌を吸い、絡め合って、彼女の口へと侵入する。
やっぱりうまい・・・
彼女はタバコを吸わなかったから、苦くはなかった。
彼女の胸の小さな隆起に手を置いた。
手で覆うと隠れてしまうが、弾力はあり、愛らしいと思った。
まだこの頃はスペンス乳腺という名前は知られていなかった。
だが、スペンス乳腺の場所は既に90年代のエロ深夜番組『トゥナイト』で紹介されていた。
乳房の横。脇から乳房を持ち上げたときに手のひらに乗るところだ。

私はかわいい果実を手のひら全体で覆い、転がすように揉んだ後、のちにスペンス乳腺と呼ばれる部位を丹念に愛撫した。
わざとらしい声が止み、激しい息遣いに変わった。
整った顔を歪め、ユカリがじっと私を見つめている。
その視線に気づくと
『気持ちいい、それ・・・』
頬を紅らめてそう言ってくれた。
しばらくそこを手と舌で愛撫して、それから小さな丘の頂上へと向かった。
乳房を揉んだ。
優しく掴んだり、人差し指と中指の第2関節あたりで乳輪を挟んだり・・・
反対側では、舌が頂上を目指し円を描きながら登攀し、乳輪を周回する。
ユカリの息遣いと共に洩れる声がとても淫靡で私の分身を刺激する。
ちろっと乳首を舐めてみる。
「あッ・・・!」
私の拙い技でもこんなに感じてくれている。
嬉しくなった。
乳首を吸った。
ユカリは堰を切ったように乱れ、私の頭を抱き締めてきた。
ユカリちゃん大好きだ。
心の底からそう思った。
