ミケです。

失意のうちに終了した1回戦は、それでも楽しかったし気持ちよかった。
シーツ代わりに敷かれたバスタオルがグチャグチャに乱れている。
そのタオルを直し、簡単にベッドメイキングするユカリに
「気持ちよかったです。相性いいですね、私たち」
と言われ、嬉しくなった。
そ、そうかな
上ずった声で応える。
「そうですよ。音まで立てちゃって・・・あそこまでしてくれるお客さん少ないんですよ」
淡々とベッドメイキングを終え、バスタオルを体に巻くユカリ。
そういうもんなの?ゆかりちゃんきれいなのにもったいないね
メニューを取り出し、私に見せる。
「ふふっ、なにか飲みます?」
あ、じゃあミネラルウォーターを
壁に取り付けられたインターホンで
「ユカリです。ミネラルウォーターとアイスコーヒーお願いします」
それから10分ほどだろうか、いろんな話をした。
早いでしょ?もう情けなくって・・・
「1回目はみんな早いですよ。気にしないでいいと思います」
ゆかりちゃんイケなかったよね?・・・ごめんね
「女はイクとかイカないとかあんまり関係ないんですよ。大事なのは自分の中で気持ちよくイッてくれるかどうか、かな?」
へぇ~・・・
「男は毎回イクからわからないかもしれないけど、女はイカなくても相手が気持ちよくなってくれれば幸せなんですよ。」
いうことが一々優しいじゃないか。
これからマット、ベッドと続く。
そして、飽きることなく4年間彼女を指名し続けた。
